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アント・ラー

アント・ラー

このアリは、
「アント・ラー」という夢想郷のアリです。

写真のものは雄で、
一度巣から出たら最後、
角状のアゴが折れるまでは巣に戻ってくることができないのだそうです。
戻ってこられないというよりは、戻ってきてもアゴが邪魔で巣に入れないのでしょう。

一見おまぬけのようですが、これは実に良く出来ているともいえます。
なぜならば、
あんなに大きなアゴ角を、巣の中で振り回すということが、如何なる状況を作り出すかということは、何も私がいわずともおわかりですね。

ここで、少し道草を食うとしましょう。

さて、鹿の雄たちの話ですが、
彼らは角の育成のために大量のカルシウムを摂取しているのだといいます。
ということは、その角は骨であり、毎年生え変わるといいます。

出来上がった角は一年ごとに抜け落ち、翌年また生え変わるということの繰り返し。
つまり、あの立派な角は積み重なってあのような複雑なものになるのではなくて、生え変わるたびに複雑な角が生えてくるという仕組みの繰り返しによる賜物だというのです。
(参考文献・長谷川眞理子先生著『生き物をめぐる4つの「なぜ」』)

閑話休題。

で、彼ら(アント・ラー)は多くの獲物を狩っては、それら獲物を運搬用のアリに託すのです。

運搬用のアリがどんな形をしているのかは、まだ考えておりませんが、雌ときどき雄がその役目を果たしているようであります。
そうなのです、雄の中にも、アゴ角を発達させていないものもいるというのです。

雌の運搬役の平均的な個体は、どうやら空間把握能力が乏しく、下手をすれば巣に戻れなくなってしまうという。
なんということか、夢想郷のアリは臭覚が発達しておらず、俗にいうフェロモンとかいうものがまったく役に立たないというのです。

そこで、空間把握能力の高い雄アリの登場というわけであります。
彼ら雄アリが司令塔となり、他の運搬アリを誘導する、しかし、時には雌アリが司令塔を果たす時もあります。

それは何かしらの危険を察知した時であります。

どうやら人間でいう直感、すなわち第六感的な感覚は雌のほうが鋭いらしく、このような非常時には雌アリが誘導するという、まさに良く出来た役割分担といえるでしょう。

…と、私の調査はここまでです。
細かな調査に関しましては、論文の要望でも来ない限りは書くことはないでしょうが、お許しください。

ちなみに、
Jリーグ(サッカー)の鹿島アントラーズの「アントラーズ(antlers)」とは、「(雄鹿の)枝角」のことです。

これが、
「アント・ラー」の名の由来であります。

※過去ブログより引用しています。

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