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蟻地獄

蟻地獄

夢想郷の蟻地獄は、
形こそ地球上の蟻地獄と似ているが、その生態は多少異なる。

地球上の蟻地獄の場合は、砂地に、すり鉢状の落とし罠を仕掛けて、そこへ落下してきた蟻などの昆虫の体液を吸うという手法をとっているが、夢想郷の蟻地獄は、面白いことに蟻と共生しているというのだ。

ちなみにこの蟻とは以前紹介したアント・ラーのことである。

夢想郷の蟻地獄がこしらえた、すり鉢の罠の下には、巨大な蟻の巣がつながっており、罠に落ちたが最期、蟻の集団の餌食となるわけだ、これこそ本当の蟻地獄といえるのではないか。

しかし、
蟻地獄(夢想郷に棲む)も、いつまでもここにじっとしているわけにはいかない。

そうなのです、
蟻は社会性昆虫というだけあって、とてもずるがしこいのです。

夢想郷にて蟻地獄と共生している蟻は、なんとあろうことか、蟻地獄を最大限に利用したのち、蟻地獄がウスバカゲロウなろうかというまさにその時、襲い掛かって餌にしてしまうという、なんともひどい仕打ちをするのである。

もちろん、
そうなることは予測している蟻地獄も、成虫になる直前に、すり鉢状の罠から脱出を試みるのだが、しかし、「墓穴を掘る」ということばを自ら痛感するのである。

そういう少しお間抜けな夢想郷の蟻地獄が成長した姿を学者たちは「薄馬鹿下郎(ウスバカゲロウ)」と呼ぶのである。

ですが、
「あー、なんてかわいそうな虫なんでしょう、こんなことでは命の輪が途絶えてしまう」

そう思った空想神の夢想健志は、
蟻地獄の巣の周辺に「ムソウグモ」を生息させるのです。

ムソウグモの餌はアント・ラー。
なんと優しい虫なのでしょう、
ムソウグモは、アント・ラーの巣に一本の蜘蛛の糸を垂らすのです。

その蜘蛛の糸を利用して薄馬鹿下郎は罠から脱出できるのです。

これにて、一安心…

と思っても、
「そうは問屋が卸さない」

その蜘蛛の糸に、
薄馬鹿下郎一匹だけがよじ登ったところで結果は見えている。
その場合は薄馬鹿下郎が蜘蛛の餌なのです。

しっかりとアント・ラーを引き連れて登ってきた時のみ、「薄馬鹿下郎」は「ウスバカゲロウ」に改名されるのです。

その後のウスバカゲロウは、地球のカゲロウ同様に口が退化してしまっているために菜食できず短命といわれています。(地球のウスバカゲロウは捕食性であると聞きます)

最期には帰巣本能が働き、再び罠に落ちては、自ら子孫の餌となるようです(合掌)。

※ブログより引用しています。

<追記>
後日の調査によるとカゲロウにも色々な種類があり、口が退化しているものもあればそうでないものもあるということです。
ウスバカゲロウに関しましては蛾を捕食している映像もあるのだそうです。
(scissorhands様、情報提供ありがとう御座いました)

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