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ズライガニ

ズライガニ

蟹は十脚類ですから、
これは蟹ではありませんね。
(写真の蟹は四本のハサミを合わせて八本脚)

こういうタイプの甲殻類はヤドカリに分類されます。
他には、
タラバガニ、
ヤシガニ、
ハナサキガニなどの蟹(名前の上での)が知られています。

以上については、
地球での決まりごとであって夢想郷には当てはまりません。
夢想郷では何のためらいもなく、見た目が蟹であれば蟹と断定します。

今回の蟹はハサミを四つ持っていますが、夢想郷にはハサミをそれ以上持つ蟹もたくさん生息していますので、それほど不思議なことではありませんし、何も驚くことは無いのです。

しかし、
「夢想郷の蟹は凄いですよね。
人間ですら二つの腕にてんてこ舞いなのに、四本以上の腕を上手に駆使するなんて、さぞかし人間よりもかしこいのでしょうね」

などという質問を受けますが、とんでもない。

小さい頃に、
「右上げて、左上げて、右下げないで、右下げる…」

みたいなゲームをしたことがあると思いますが、使える手が多い人ほど混乱してしまうのです。

例えば、
「右手はお箸を持つ手です」
とか、
「右手は鉛筆を持つ手です」
などといわれた場合。

お箸は左手で持つが、
鉛筆は右手で持つという人は、
いったいどちらの手だと認識すればいいのか。

小さい頃から利き腕とかこだわらずに、物事によって使う手を、使いやすい手を、使い分けしてきた夢想人にとっては、利き手なんて無いのです。

今回の蟹にしても、
自分がどの腕を使っているなどという認識は無いのです。

ただ単に使いやすい腕を、
その時々の目的によって使い分けている、
ただそれだけなのです。

このような、
一見器用に見える生物を夢想郷では「多手類」とよび、尊敬しつつからかっているのであります。

腕が器用ならば、
生き方が器用とも限らない。

その証拠に「多手類」の一種である今回の「ズライガニ」も、周囲の生物との食い違いに四苦八苦しております、生きずらい…と。

結局のところ、
ステレオタイプの方が生き易いんですよ。

そう夢想郷の方々もおっしゃっていましたね。

※ブログより引用

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