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土の子

土の子

棲む土地を奪われた挙句に、発見したものには三億ケロ(夢想世界の通貨単位)という賞金首にまでされてしまった「土の子」君。

彼はそのために人前に姿をあらわすことが出来ません。
本当は夢想世界の子供たちと遊びたいのに、鬼ごっこなどをしたいのに、昔の夢想人とは共生することが出来たのに…

そんな「土の子」君は今どこにいるのでしょうか?

実は夢想世界のいたるところにいるのです。
ただ、
多くの夢想人には見えないだけなのです。
せっかく賞金首が目の前にいるのに気づかないのです。

それなのになぜ私が「土の子」君の写真を持っているのかって?
さあ、理由はわかりませんが、多くの夢想世界に彷徨ったことのある地上人が口をそろえていうのは、

「私たち異世界に住むものにとっては、彼が何者であろうとも利用しようなんて考えないさ。ただ単に、黙って会話をしてくれる貴重な心の友なんだ…」

多少違いはあれども、たいていはそのような意見ばかりでしたね。

私の写真も、彼を撮影しようと思って撮ったものではなくて、「何もない土」を記念に撮影したら偶然写っていた、ただそれだけなんですから。

でも、
よくよく考えてみると、「何もない土」なんて嘘なんだよね。

その土には、
目には見えないかもしれないけれども、大量の小生物や、場合によっては細菌も共棲しているもんでしょう。

「全体としては善かもしれないものも、実は様々な部分的な悪によって成り立っている」

なーんて、
わけのわからないことを昔読んだ事があるようなないような曖昧な記憶がありますが、

私たちは、きっとそのような生き方をしながら毎日を過ごしているのだろうなと、

一見悪く見える善いことをしたり、
一見善く見える悪いことをしたりする度に、このようなことを考えてしまうんですよね…

などと考えているうちに、
小さい頃土遊びをしながら、
目に見えない世界と対話をした記憶がよみがえってきます。

※過去ブログより

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