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マンモスタッグビートル

マンモスタッグビートル

「能ある鷹は爪を隠す」
勿論その通りです。
しかし、

「能ある虫はアゴを隠さず」

これもまた真理なのであります。

今回のこのクワガタムシ(たぶん)は、まさにそういう虫なんですね。
この立派な大顎に、立派な前脚。

大顎が、なぜに、天空を向いているのかはよくわかりませんが、しかし、これだけの大顎と毎日を共にしていたら、それはそれは首の筋肉もつくことでしょうし、脚も立派になりますよ。

ですが、この大顎は武器として使用されることは少ないようです。
見た目通りの物凄く鋭い大顎であり、もちろんこのアゴに突き刺されば命の保障はありませんが、しかし、このクワガタムシが自らこの武器を使うということは滅多にないといいます。

この大顎の被害に遭う多くの場合は、自業自得なわけです。
いい例えが見つかりませんが、
「立ち入り禁止区域に、その忠告を無視して侵入する」
そんな感じではないでしょうか。

ですから、
この立派な大顎は武器というよりは、立派な防御兵器といったほうがふさわしいのでしょう。

「アゴは見せかけである、しかし、十分な力を持ち、それを他者に使うというよりは、自らを鍛えるための武器とする」

でもまた、
時として、
「他者を救う腕」となる。

その証拠に、
あの空に向かって弧を描く大顎は、
あれはただ単に上を向いているのではなく、上空から落ちてきた味方を抱えあげるための立派な救助装置でもあるわけです。

しかし、ここで大きな問題があります。

それは、
それを扱うものの技術が不足している場合には、
「救助どころか、殺人兵器となる」
そういう可能性も秘めているわけであります。
それはそうですよね、抱えるどころか突き刺してしまいますからね。

更に付け加えると、
例え技術があったとしても、救助される側の落下の仕方次第では、その結果が必ずしも希望通りにはならない。

なるほど……

夢想(muso)か妄想(mouso)か分からないけれど、確かにそんな気がするね。

※2008・02・10
過去の内容を踏襲しつつ加筆修正

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