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フォークワガタ

フォークワガタ

その名も「フォークワガタ」、
見た目そのままであります。

体長は12センチメートルほどで、クワガタムシにしては大きめです。
フォーク状の大顎は鋭く、木の皮を削り取るのに役立っているといいます。

その削り取った木の皮を上手いこと利用しては、自らの巣を作り上げるという、実に高度な知識を持ったクワガタムシなのであります。

しかし、
高度な知識を持つ一方で、少し間抜けな面も覗かせます。

夢想世界の住人曰く、
このクワガタムシは時に顎が果物に刺さったまま抜けなくなってしまい、脚をじたばたさせては、「フォー、フォー」と叫んでいたといいます。

このような昆虫の叫び声を私は「フォークソング」と読んでいますが、昆虫の声というのも耳を澄まして聞いていますと実に多種多様であります。

あと一ヶ月もすれば蝉が鳴き始めると思いますが、
蝉ごとに鳴き始める時期が異なりますよね。

ニイニイゼミに始まり、
次にクマゼミ、
アブラゼミ、
ミンミンゼミと続き、
最後にツクツクホウシで締めくくる。

ですが最近は、
このような「フォークソング」のリズムが崩れているようです。

私の自然に対する耳の傾け方が足りないのか、本当にそうなのかは、色々な地域に行って確かめないとわかりませんが、

最近はニイニイゼミの鳴き声を聞くことなく、アブラゼミが出現する、或いは蝉の死骸を昔ほど見なくなりました。

いくら人間が表面的な環境保護を訴えようとも、身近な小動物の機微を察することなく暮らしている人間ではどうしても限界があるのではないか。

我々が登場するはるか昔から、その地に生き、そして地域独特の「フォークソング」を奏で続けて来た小動物のリズムの変化は、

より自然に近い感受性を持つ人間のリズムが崩れやすくなっているということと、少なからず因果関係があるような気が致しますね。


※ブログより引用。

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