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ジカドウチャクワガタ

ジカドウチャクワガタ

「いかなるものをも貫く矛」

「いかなるものをも防ぐ盾」
を自称・持っているクワガタムシが、この夢想郷に生息する「ジカドウチャクワガタ」であります。

このクワガタムシは自分の力のことしか考慮していません。
自分さえ力を発揮できればいかなる相手にも勝てると、そう信じ込んでいる自信過剰なクワガタムシです。
(勿論、その自信過剰が時として必要であるということも否定はできませんが)

私はこのクワガタムシが実際に争っている様子を観察したことがあるのですが、はっきりいってどちらが強いのかはわかりません。

個体により力量も違えば、知能も異なる、中には地の利を味方につけるという個体もあれば、運を見方に付ける個体もある。
そもそも、それら力の測量方法が間違っている可能性もある。

結局のところ、
時・場などの状況、そしてコンディション次第で結果は大きく異なるということです。

しかし、
いくつかの個体は、そのつじつまの合わない現状に、自分こそ最強であるということに、違和感を持ち、争いの中でお互いが切磋琢磨し、より高次の矛盾に突入するということもあるそうです。

そう考えますと、
矛盾だからといって逃げるのも問題であると、うっかり流されそうになりますが、それはそれでとっておいてもいいのではないか。

ある個体は、
自らの持つ矛盾に苦しみ、嘆き、そして、最早これまでかというところまで堕ちた後に、復活を遂げるという、そういうこともありますから、必ずしも相手を伴う必要も無いのかもしれない。

などと、
数多くの同じ「ジカドウチャクワガタ」でさえ、いろいろな個性を持っているのです。

そもそも個性とは作るものなのか?
本当は生きているだけでも十分な個性が育まれているはずなのであります。

それを夢想ペットショップの人間たちが、一緒くたにしたがる。

ただ単純に戦闘力だけを求めたり、知能だけを求めたりする。
いや正確には、
別の意味での戦闘力や知能があるにもかかわらず、ある一定の、そう、まさに奴隷のように扱いたいかのごとくといった、都合のよい個体ばかりを求めている。

そのようなショップに適応できない生物たちの逆襲が、現在の夢想郷の凶悪大災害を引き起こしているのではないか。

幼虫時代の「ジカドウチャクワガタ」だからといって、飼い主は馬鹿にしてはならない。

彼らは、
見た目は尺取虫のようであって未熟に見えるかもしれないけれども、実によく観察しているのです。

親も大人も社会も大自然も、すべてを見ているのです。

※ブログより引用
(よく見るとクワガタムシと言うよりもカブトムシに見えるけれども、まあいいか)

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