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ムソウオオカブトムシ

ムソウオオカブトムシ

その名も「ムソウオオカブトムシ」、夢想世界の一般的なカブトムシである。
多様性に満ちた個体であるために、莫大な調査報告があるはものの、その中でも私の気に入っている調査報告をここに示したい。

調査員の川合先生の報告によると、

「夢想世界研究家の丁稚揚げ氏に寄れば夢想オオカブトは下記のごとき生態を持つという。

 ヨロイカブトムシ科に属する甲虫類で、脱皮した殻がそのまま残り層状に重なることによって甲冑が形成される。同様な例として現世界のガラガラヘビの尾のガラガラが脱皮した皮の遺残によって作られる例が知られているが、夢想世界では夢想を原動力としてさらに極端な的な形での進化が進んだものである。
 現世界の節足動物の外殻をなすキチン質も形態、硬軟、断熱性、重量などについて高い可塑性を持つことが知られており、夢想世界においても同様にヨロイカブトとなるに適した特性を持つに至ったものと推測される。
 本種はヨロイカブトをまとった状態ではきわめて鈍重であるが、装甲の威力により食物を独占することが可能である。雄が移動を苦手とするため、軽量の雌が雄を求めてさまよい歩くという珍しい生態を示す。
 特筆すべきはヨロイカブトを脱ぎすてた後の、F1カーにも匹敵する高速での逃走が上げられる。この状態での雄は戦闘にこそ耐えられないものの、身軽なナンパ雄に変貌しそれなりにもてるもようである。見習いたいものである。」

………(以上)

なるほど……ある地域にはこういう個体が多数生息するのか……。

私は見習わずに、反面教師にしたいものである(笑)。


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