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イカロスタッグビートル

イカロスタッグビートル

イカロスはあまりにも大きな光を、
しかも、それを外に追い求めてしまったのかもしれない。

ならば、昼間ではなく夜に脱出すればよかったのでは?
しかしそれでは辺りはまっ暗闇で何も見えないぞ。

だからこそ、自らに光を灯す必要があるんだ。

その光が、たとえごくわずかなものであっても、
本当の暗闇の中では大きな力となるのだ。
それを身をもってあらわしてくれる夢想生物が「イカロスタッグビートル」なのだ。


そう、イカロスを反面教師にしたクワガタムシ。
しかし、彼は空高く舞うのではない。

地面に、徐々にではあるが向かって飛んで行くのだ。
自らの翼で。

イカロスのような「高い」地へ向かう上昇ではなく、
「深い」という下降を辿るのだ。

そして灯台元にたどりつく。

ようやくたどり着いたこの地が、彼を温かく迎え入れるかどうかはわからない。
闇とはそういうものだ。

しかし、それでもイカロスタッグビートルは灯台下暮らしの生活を送るのである。
そして、そのわずかな光を皆で分け合うのだ。

「そんなものはいらぬ!」

そういう生物もあるだろう。
それはそれでいい。
本人がいらないというものを無理やりあげようとすることも一種の暴力なのだから。

そのことは歴史が一番よく知っている。
もちろん、そのことに気づいていればの話ではあるが。

とまあ、

なるほど……、
彼は迷宮にてただ彷徨っていいたのではなく、
このような状況に備えていたのだろうな……
ダイダロスタッグビートルの計らいも、実に反面教師なものであったのであろう。

※ブログ(October 14, 2007 )より


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